 最近、この集落に、Tさんが里山ギャラリー『野遊』をオープンしたと聞いて訪ねて行った。丁度いま、オープン記念として野鳥を描いた竜雅さんの個展『瞳と存在の空間』を開催しているはずだ。(個展は12月10日まで)
 最近、この集落に、Tさんが里山ギャラリー『野遊』をオープンしたと聞いて訪ねて行った。丁度いま、オープン記念として野鳥を描いた竜雅さんの個展『瞳と存在の空間』を開催しているはずだ。(個展は12月10日まで)ギャラリー『野遊』は集落の家並みを過ぎたあたりにあった。田んぼの向こうに鮮やかなカエデやコナラの紅葉に埋もれて黒褐色の瀟洒な建物が見えたのですぐわかった。池の縁を巡って入口のドアを開けると、部屋は南と西側の大きなガラス戸から射し込む秋の光で溢れていた。窓からは、黄褐色に染まった周囲の山肌が見渡せる。戸外のテラスの先には、裏山から流れこむ水を溜めた池があって、カエデの落葉がたくさん浮かんでいる。絶えず池に落ちる水の音が、山里の静寂を一層引き立てている。
カエデの葉が落ちきらない内に、この隠れ里を訪れることをお勧めしたい。
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