2013年7月25日

映画の撮影


青田の向こうの茅葺き民家から、子どもたちの歓声が聞こえる。この集落には、こんなに子どもはいない。何事かと思って近づいたら、都会風の可愛い子どもたち2、3十人が庭先に集まっていた。強いライトの光がレフ板に反射して彼らを照らしている。また、映画の撮影でもしているのに違いない。ジーパン姿で長髪やヒゲを生やした若いタッフたちが、撮影機材を抱えて忙しそうに走り回っている。そのうちの何人かが真剣な表情で、長い棒を振り回して、庭先のセンダンの木を叩いている。木に止まっているセミを追い払っているのだ。きっと、今、撮影しているのは夏の場面ではないのだろう。セミの鳴き声をマイクが拾っては困るのだ。セミは、追っても追ってもすぐ木に戻ってくるらしく、いつまでも長い棒を振り回していた。この蒸し暑い中、ご苦労な事だ(笑)。


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