2019年10月13日

筑波山の展望


 今日も筑波山頂で開催されている『自然展』に向かった。ところが、昨日の台風被害でケーブルカーが不通なので、ロープウエイを使って上った。登山道には吹き飛ばされてきた木の葉が一面に落ちている。折れたブナの大枝が道を塞いでいる。せっかく上ったのに『自然展』は中止。それでも、上った甲斐はあった。空気が澄んで、遠くまで展望がきく。見上げると吸い込まれそうな青空だ。

 でも、この展望風景(写真)の中には、昨日の台風の爪痕がいくつも潜んでいる。まずは、足元の桜川である。つくば市や桜川市の至る所で水が土手を超えて流れ出し、田んぼを浸水して集落に迫っている。その先の小貝川や鬼怒川でも川筋が大きく膨らんでいる箇所がいくつもあるのが見て取れる。
 更にその先の地平線近くに視線を向けると、白く輝いている横筋が見える。東京湾である(写真中央左)。双眼鏡で見ると何艘もの船が浮かんでいる。台風の風を避けて沖に出ているのだろうか。海の上に黒く横にたなびいているのは房総半島(写真左)。先端に製鉄所の煙突が見える。その向かい側(写真右)は三浦半島だ。東京都心部のビル群のはるか先(写真右端)にうっすらと見える影は、伊豆半島の山々である。

 目を西に転ずると、箱根、丹沢、富士山、奥多摩、秩父、アルプス、そして群馬と長野の県境の山々へと続く。東に転ずると、霞ヶ浦、その先に鹿島の工業地帯。そして白く横にたなびいているのは太平洋の水平線だ。
 筑波山から伊豆半島まで見えるとは驚きだ!関東平野なんて狭いもんだ(笑)。




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