せっかくコーヒーを淹れたというのに誰も来ない。ちゃんとカップもコーヒーも二杯分を用意したのに。僕専用のカフェ。(本当は、その方が良いのだが・・・)
朝起きたたら、抜けるような快晴の天気だった。こんな日を山小屋で過ごすのはもったいない。そこで、どこか見晴らしの良いところで Cafe NOMAD を開くことにした。そこで、以前歩いたことのある愛宕山から難台山へ向かう途中にあった展望広場を思い出した。あそこなら簡単に行けるし、木のテーブルもベンチも置いてある。ほとんど訪れる人もいない尾根上の静かな空間。こんな気持ちの良い広場を独り占めできる。
見上げると真っ青な空に白い雲の塊がポツンと浮かんでいる。爽やかな風が吹いている。旅する蝶のアサギマダラがヒラヒラと優雅に舞っている。立木が大きく育って、展望は期待ほどでもなかったが、それでも目を凝らすと涸沼や水戸の街並み、そして大洗のタワーが見える。さらにその先の方に海までも見える。
展望に見とれているうちにお湯が沸いた。次はドリップだ。今日の豆はコロンビア。何も急ぐことはない。じっくりとコーヒーを落として、一滴一滴を味わって飲もう。時間はたっぷりある。
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