2019年11月17日

八郷盆地を眺めて



 小春日和の青空の下、月末に予定しているハイキングの下見で、難台山から東に連なる尾根を歩いた。紅葉や黄葉はまだ始まったばかりである。今年は遅れている上に、先月の台風で木の葉が痛んで期待したほどではない。知っている人の少ない展望ポイントで、八郷盆地を見下ろした。この方角からの眺めは初めてだ。刈り入れの終わった田んぼと丘陵の先に、筑波山から加波山に連なる山並みが横たわっている。ところどころに集落が点在している。

途中で見かけたリンドウ
一人でコーヒーを飲んでいたら、突然、藪がガサゴソして女性二人が現れた。むこうも、こんな所に人がいたので驚いた様子である。話をしたら、麓の集落に住む母親と若い娘さんだった。自分の娘に、八郷盆地の秋が、どれほど美しいか、どれほど良いところであるかを見せたくて連れて来たそうだ。きっと、娘さんも、自分が生まれ育ったこの土地が大好きなって、誇りに思ったことだろう。



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