2010年1月22日

ピーの怖い体験

 午後の5時過ぎ、辺りが薄暗くなってきた頃、ピーが遊んでいたお隣との境界付近から、突然、ギャーという悲鳴が聞こえた。どうしたのかと思い、あわてて見に行くとピーが走って戻ってきて、近くのウワミズザクラの幹に駆け登った。いつもより、ずっと上まで登って、真剣な表情でずっと先の方を見ている。ぼくも、そこに視線を向けると、一匹の大きな黒の縞ネコが走り去った。このネコと喧嘩したらしい。喧嘩というより、脅されたのだろう。子猫のピーとは喧嘩にならない。「おれの縄張りに入ると痛い目にあうぞ」と恫喝されたのだ。ようやく、木から降りてきたので身体を調べたが、どこも傷付いていないようだ。しかし、ピーには、初めての経験だったらしく、かなりのショックだったのだろう。その後も、どことなく元気が無い。いつもなら、この時間は、ぼくを遊びを誘うのだが、今日に限って窓の外をじっと眺めている。その後も、自分のベットに潜り込んだままだ。明日になれば、いつものように小屋の外に出たがってドアを引っかくのだろうか。少し心配である。
 どうやら、これまで箱(小屋)入り娘だったピーにとっては、今夕の出来事は、猫社会の厳しさを知る初めての機会だったようだ。

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