2011年8月12日

ピーの新居

 数年前、苦労して作った石窯だけど、ピザを一枚焼くのにも、大量のマキ燃やさなければならないので、結局は23回使っただけだった。なかには、「立派な焼却炉ですね」などと褒めてくれる人もいないわけではないが、ずうっと庭の片隅で無用の長物になっていた。ところが、最近、ピーがその価値を認めたようで、すっかり彼の住居になった。一日中、この中でひるねをしたり、時々、目覚めて辺りをながめている。確かに、大谷石と耐火煉瓦で出来ているので、僕の小屋よりはシッカリした作りだし、中は案外、外気の暑さ寒さを遮断して居心地が良いのかもしれない。ともかく、目的は当初と異なったが、利用する者が現れたのは喜ばしい。


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