2011年10月25日

森からの使い

一昨日の朝、突然、近所のKさんが小屋を訪れた。小脇に段ボール箱を抱えている。何事かと思ったら、前日(22日)の夕方、Kさんの庭の柿の木の根元でムササビが死んでいるのを見つけたので届けてくれたのだ。拾った直後は、まだ体温が残っていたという。見ると、何処にも外傷が無くて、きれいな個体である。ふにゅふにゅの飛膜とふわふわの美しい立派な尻尾に触れたのは、僕にとって初めての体験である。
それにしても、まったく不思議な偶然だ。話が出来すぎている。1週間ぐらい前に、Kさんの森林にムササビが棲息していると話したばかりである。それに、今日は、丁度、自然博物館のFさんも来ていて、これから一緒にムササビの分布調査に出かけようというタイミングである。Kさんは林業家として、過去60年間も森に入っているが一度も見た事が無いそうだから、僕の話を聞いても半信半疑だったようだ。それが、こうして半月もしない内に自分の庭の真ん中で実物と出会ったのであるから、相当に驚いただろう。「これはきっと美しい八郷の自然を守ってくれ!」と直訴しにきたのに違いないと真顔で言っていた。まったく、僕も同感である。



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