2019年8月15日

御霊踊りを見に行ったが・・・



  毎年8月15日に行われる真家の「みたま踊り」を見ようと、流山の自宅から、急いで八郷に戻ったが、遅かったのか明圓寺も福寿院も静まり返っていた。本堂の玄関に寝ていたネコに、「おまえ、何しに来たのか」と睨まれた。
 この「みたま踊り」は、平安時代の末期に、真家の不動尊福寿院の僧侶が御霊への供養のために、住民に念仏踊りを教えたのが始まりだと伝えられている。明圓寺を出た一行は福寿院までの間、その年の新仏の家々を回っては、念仏歌をうたい「みたま踊り」を踊って死者を慰める。お囃子のリズムもそうだが、衣装も独特だ。お揃いの浴衣にタスキをかけ、花笠をかぶり、白足袋、白手甲をつける。花笠には、「オゴマ」と言われるヒラヒラの房飾りを垂らして顔を隠す。これは仏の姿を表すといわれる。これは死装束だ!昔は、夜を徹して踊られたそうだ。
 山々に挟まれた真家の里、その暗くて細い道をユラユラと踊りながら進む「死者」の行列。何と幻想的な光景なのだろう! ふと気がついたら、亡くなったはずのお隣の娘さんが混じっていたりして(勝手な想像です)。
・県指定無形民俗文化財、国指定無形民俗文化財

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