2019年5月25日

怪談、累ヶ淵


 自然博物館での会議が早く終って帰路についたがまだ陽が高い。遠回りしたら、途中であの幽霊話で有名な水海道の法蔵寺に出くわした。この寺には「累(かさね)の墓」がある。累の物語は、江戸時代に、鶴屋南北、三遊亭円朝などの歌舞伎、講談、浄瑠璃などで広く知られている。
 僕は、西洋のお化けは少しも怖く無いが、日本のドロドロした怨念が絡んだ話は苦手だ。「累ケ淵」と聞いただけでも背筋がゾックとする。それも江戸時代初期に、この地で実際にあった子殺し、妻殺しの凄惨な話が基になっているというからなおさらだ。


 物語の内容は、看板の写真をクリックして読んでいただくとして、現在でも子殺し、妻殺しは、毎日のようにニュースになっている。その度に幽霊になって出て来ていただいたら、さぞや彼らも大変だと思われるが、犯罪者に命の尊さを心底感じてもらうには、お化け(又はお化け話)の力を借りるのも悪く無いかもしれない。
 ー このところの暑い日にふさわしい話題でしょう(笑)ー



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