城里の『瑞雲山 龍谷院』に行った。ここは曹洞宗の寺であり、長禄三年(1459)に大山城主の佐竹因幡守義成公によって開基された。「花の寺」としても名高く、那珂川に面した山裾の閑静なところにあって、季節になると様々な花が楽しめる。また、僕が坐禅でお世話になっている八郷根小屋の『霊石山 泰寧寺』は、この寺の末寺でもあるので、是非とも訪れてみたかったのだ。
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よく見ると、不審な侵入者を怒っている(笑) |
門柱を過ぎたら、突然、以前ここを訪れたことがあるのを思い出した。数年前に、自然博物館でムササビの生息分布調査をした時に来たことがあった。その時、駐車場の隣の杉林で、ムササビの自称(笑)傑作写真を写したのもここだった。嬉しいことに杉林は当時のまま残っていた。「まだ、いるだろうか」と探したが、もうどの杉の木だったかサッパリ判らない。
龍谷院は佐竹一族の寺である。本堂の柱に赤く「五本骨扇に月丸」の家紋が描かれている。八郷の泰寧寺の本堂扉にも同じ紋が描かれている。泰寧寺も天正19年(1591)に、同じ佐竹一族である石塚城主の石塚義辰が片野城主になった時に、城里(旧常北町)の石塚から遷したものだからだ。
お寺とムササビの話が、ゴッチャ混ぜになってしまった。いかにも僕らしい(笑)